童話。連載中。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 時間がたつにつれ、ネコの空腹は限度を超え、何をする気力もなくなりました。兄の顔が頭に浮かびました。 ネコが大の字になって 目を閉じ、魂が抜けた状態になっていると、ばさ、ばさ、という音がしました。 何事かと目を横にやると、大きな葉っぱの下をクッションに、一匹のヒヨコが落ちてきたのです。そのヒヨコは不思議な青い蝶ネクタイをしていました。 おお、これは天からのプレゼントだと、ネコは涎をたらして近づきました。ネズミより美味しそうです。 ネコのギラギラした目を見てヒヨコは恐れおののいているようでした。ネコの爪がヒヨコの体に近づこうとするとき、ひよこは目を潤ませ訴えてきました。 「僕を食べないで下さい」 「何を馬鹿なことを言う」とネコは嘲笑しました。 「僕は小さいですし、腹の足しにはなりません。もう少し大きく育てて食べたらいかがですか」 「その間に、逃げる気だろ」 「滅相もありません。足にオモリでも付けてください」 ネコは考えました。確かにこんな小さなヒヨコなど食べる所がありません。それよりもニワトリになった時のモモ肉にかぶりつきたいと思いました。もう少し待ってやることにしました。 ネコは早速、ヒヨコの足を長いつる草と木で結びつけました。 PR |
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童話『ネコとヒヨコ』 <童話を書き始めた理由> 小説は×、ケータイ小説は○、童話なら <執筆状態> 童話『ネコとヒヨコ』の構想
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